OS X 10.9 Mavericksを仮想環境(VirtualBox VM)にインストールするための作業備忘録(アプリの動作チェック、OS X サーバの設定確認)
気になるライセンスは…. OS X 10.9 Mavericksの使用許諾契約(このMacについて→ウィンドウ下部の”使用許諾契約”をクリック)を確認すると仮想環境として2つまでは問題なし。
お客様が所有または管理する各Macコンピュータの仮想オペレーティングシステム環境内で、Appleソフト ウェアの最大2つの追加コピーまたはインスタンスをインストールし、使用し、稼働させることができます。 これらは、(a)ソフトウェア開発、(b)ソフトウェア開発中の試験、(c)OS X Server の使用、または(d)個人 的、非営利的使用を目的として行うことができます。
事前準備
- https://www.virtualbox.org/からVirtualBoxをダウンロード、インストール。
- App StoreでOS X 10.9をダウンロードしておく。アプリケーションフォルダに「OS X Mavericks インストール.app」とあればOK。
Mavericksインストールディスクイメージの作成
本来はターミナル.appを使用してコマンド入力してディスクイメージを作成するのですが
簡単に出来るようAutoMatorのワークフローにしてみました。
ダウンロード→iesd_automator
OS X 10.9″Mavericks”インストールディスクイメージの作成をワークフロー化 → github/iesd-master
ダブルクリックで開くと「”iesd_automator.workflow”は開発元が未確認のため開けません。」となってしまうので、右クリック or control+クリックして、[開く]を選択して下さい。
Automatorのワークフロー「iesd_automator.workflow」を実行すると…
- https://github.com/ntkme/iesd からDownload ZIP
- デスクトップに解凍
- 確認ダイアログ表示
- シェルスクリプト実行
- デスクトップに”Mavericks.dmg”作成完了後、通知を表示
VirtualBox仮想マシン作成
- 新規ボタンで仮想マシン作成開始
- 名前は後の事を考慮してスペースや日本語を使わず英数字のみ、タイプは「Mac OS X」、バージョンは「Mac OS X 10.9 Mavericks(64bit)」メモリサイズは4096MB以上。ハードドライブの「仮想ハードドライブを作成する」を選択して[作成]をクリック
- ファイルの場所は変更せず、ファイルサイズは「80GB」以上、物理ハードドライブにあるストレージは必ず「可変サイズ」。[作成]をクリック
- 作成完了
VirtualBox仮想マシンの設定
- 設定ボタンをクリック
- 一般のクリップボードの共有・ドラッグ&ドロップは双方向にしておいた方が便利
- システムのチップセットは「PIIX3」に変更、拡張機能の「EFIを有効化」にチェック
- システムのプロセッサー数は4(4以上すると起動しない現象があったので)
- ディスプレイのビデオメモリーは最大の128MB
- ストレージのCD/DVDドライブで作成したMavericks.dmgを選択(OSのインストールが完了した後、”仮想ドライブからディスクを除去”でアンマウント)
- ネットワークのアダプター1の割り当てを「NAT」から「ブリッジアダプター」へ変更(NATでも問題ないが、仮想環境を同じローカルネットワーク上にしたいため)
追加
VirtualBoxではデフォルトでキーボード左側の[command]キーを使用するので、いろいろ混乱してしまう。VirtualBoxのファイルメニュー「環境設定…」→入力/仮想マシンで「右command」キーへ変更。
VirtualBox仮想マシンへのOS Xインストール
インストール時の注意点
- インストール先のディスクを初期化されていないのでディスクユーティリティで初期化
- キーボード配列がJISではなくUSになっている(英数-かなの切り替えはcommand+スペース)
キーボード配列の変更はインストール後、システム環境設定のキーボード(キーボードの種類を変更…-キーボード設定アシスタント)で行う。その時にShiftキーを押下しなければならないが…他のキーを適当に押下したらOKだった。
仮想マシン(OS X)での ディスプレイ解像度変更方法
https://forums.virtualbox.org/viewtopic.php?f=22&t=54030
Where N can be one of 0,1,2,3,4 referring to the 640×480, 800×600, 1024×768, 1280×1024, 1440×900 screen resolution respectively
N解像度値=0=>640×480、1=>800×600、2=>1024×768、3=>1280×1024、4=>1440×900
仮想マシンの電源をオフにした後、ターミナル.appで
VBoxManage setextradata [仮想マシン名] VBoxInternal2/EfiGopMode [N解像度値] と入力してリターン
今回は仮想マシン名は”Mavericks”、解像度を1280×1024に変更したいので
VBoxManage setextradata Mavericks VBoxInternal2/EfiGopMode 3
仮想環境を起動しシステム環境設定のディスプレイで解像度を確認。
補足
「VM VirtualBox Extension Pack」をダウンロードしておく(インストールはVirtualBoxのファイルメニュー「環境設定…」→機能拡張)
OS X標準の”画面共有”でVMに接続する…
- VBoxManage list vms インストールされているVMのリスト
- VBoxManage startvm [VM名 or ID] -type headless GUIなしで起動
- VBoxManage list runningvms 起動中のVM名